nearproの日記

特に意味はありません。主に読んだ本をただただ記録します。

自分の中に毒を持て

自己を否定する運命と闘うことこそが、人生であり、爆発であると岡本太郎は言う。 その思想はヘーゲルに通じる何かがある。

芸術は爆発だ」という言葉があまりにも有名になりすぎて、その本質を誤解してしまっていた。

正負ごちゃまぜにした、あらゆる人生のエネルギーを、その瞬間瞬間の闘いの中で爆発させる。そこに運命の面白さがあると言う。

そうは言っても、本人は反論してはいるが、どうしても「岡本太郎は、そりゃ才能があったから言えるんだ」と思ってしまう。己の才能の無さに絶望する人間はどうすればいいんだと思う。

ただ、僕は自分にこう言い聞かす。「才能とは、周りよりも1日長く、その物事に取り組むことができる能力である」と。

闘いの中で、死ぬのもまた、人生。

あれかこれかという場合に、なぜ迷うのか。こうやったら食えないかもしれない、もう一方の道は誰でもが選ぶ、ちゃんと食えることが保証された安全な道だ。それなら迷うことはないはずだ。もし食うことだけを考えるなら。 そうじゃないから迷うんだ。危険だ、という道は必ず、自分の行きたい道なのだ。ほんとはそっちに進みたいんだ。 だから、そっちに進むべきだ。