暴走ジュリエット
柿喰う客の舞台、女体シェイクスピアの第5弾「暴走ジュリエット」を観ました。
柿喰う客は前回の女体シェイクスピア「失禁リア王」を観て以来。今年の6月に演っていた野田秀樹作・中屋敷法仁演出の「赤鬼」はスケジュール的に観れなかったので久しぶりでした。
おそらくシェイクスピアの中で最も有名なロミオとジュリエットが題材ということで、いつも通りのハチャメチャな感じに仕上がっていました。世界観的に見れば、ウェスト・サイド・ストーリーのほうが近いかもしれません。
ロミジュリの名シーンといえばバルコニーでの「O Romeo, Romeo! wherefore art thou Romeo?」という下りかと思いますが、そのシーンもしっかり面白おかしくなっています。
これでもかって言うほど乱暴でめちゃくちゃなセリフ回しでありつつ、ベースに流れるロミオとジュリエットの世界観を絶妙に壊さない、むしろそれを上手く使っている感じをうけました。ロミジュリはディカプリオしか観ていない!という人でも、全然観やすい感じに出来ていると思います。
こう言ってしまうと、身も蓋もないですが面白かったです。だいぶ笑いました。
こういう原作がしっかりしたものは演出家の腕が問われるので観ていて楽しいですね。
シェイクスピアの中で最も好きな「オセロ」がまだ女体化されていないので、次は是非『早漏オセロー』とかでも演って欲しいなと思います。