nearproの日記

特に意味はありません。主に読んだ本をただただ記録します。

Adobe Preview CCが思ったよりも便利である

Fireworksとかまだ使ってるんですか?プププ、という世間の視線が三寒四温を忠実に辿りながら日々暖かくなっていく気候に反比例するかのように冷たく、僕の心を凍らせていき、ようやくPhotoshop使えるようにならなアカンなぁとか思って久しぶりにWEBのデザイン作る為にPhotoshop起動したんですが、せっかくPhotoshop使うんだから便利な機能から調べよう、何が便利になるんですか?Fireworksじゃダメなんですか?というある種の現代病のような行動を起こしました。

そんな事はどうでも良いんですが、Adobe Preview CCがくそ便利です。

helpx.adobe.com

ほぼリアルタイムでPC上のフォトショがiOSで表示されて、ほんとうに便利なんです。 いままでPNGとかwebサーバに上げて確認してたのがバカみたいに、初期の試行錯誤サイクルが回る回る。

イケてる点としては、アートボードごとにスワイプで見れたりするので、ウェブだけじゃなくてモバイルアプリとかのUI/UXの開発も捗りそうなところです。

いや、本当にすごい時代になった。

※ただしAndroidでは用意されていない。

LINEのトーク履歴を(脱獄せずに)新しいiPhoneに引き継ぐ

iPhone 5からiPhone 6Sに機種変した人が、LINEのトーク履歴を引き継ぎできずに困っていたのでLINEのトーク履歴を移行した話をメモ代わりに残しておきます。

ネットで検索するとiCloudを使う方法やiTunesのバックアップで出来るよ!っていう記事が散見されるんですが、そもそもiCloudの容量足りないよって人や、やっぱり上手く行かなかったよ!って人がいるかもしれないので。(というか、今回そうだった)

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iPhoneのSafariのプライベートモードでlocalStorageが動かない

最近、スマホ向けサイトでお気に入りに登録してねとか、初回だけアラート出すような奴、結構流行ってるじゃないですか。

jsでサクッと書く場合、localStorageにタイムスタンプをsetしたり、あるいは見たよ的な値をsetすると思うんです。

そんでアラート消すとかするじゃないですか。

node.addEventListener("click",function(e){
  localStorage.setItem('mitayo',1);
  node.parentNode.removeChild(node);
});

それは良いんですが、その後、忘れた頃に他の修正をはじめちゃって、それで、ブラウザキャッシュうざいからプライベートモードでゴリゴリ確認しようとか思い立つんです。

そしたらアラートうざいんですよね。だから、「消そう」と。

そしたら消えないんですよ。

知らない間にバグ増えてるとか焦りますよね。iOSのバージョンアップとかのせいにして必死でデバッグするんです。 でも、プライベートじゃないSafariだと既にアラート消してたりするんで、プライベートモードで開いてアラート出すんです。

でも、消えないんですよ。

一生懸命、イベントタイプとかz-indexとか色々いじるんですけど、消えないんですよ。

PCのChromeのシークレットモードでシミュレーションしたら、消えるんです。おかしい、なんでだよって思うんです。

一時間くらい悶々としていたら、iPhoneSafariのプライベートモードでlocalStorage触ると例外発生するらしいんですよ。

なので、

node.addEventListener("click",function(e){
  node.parentNode.removeChild(node);
  localStorage.setItem('mitayo',1);
});

と順番入れ替えるか、きちんとcatchしてあげると良いのです。

node.addEventListener("click",function(e){
try{
  node.parentNode.removeChild(node);
} catch(e){}
  localStorage.setItem('mitayo',1);
});

何もない穴に地雷を埋めて、再び掘り返すような人が二度と現れませんように…。

参考

【JS】SafariのプライベートモードではlocalStorageが動かない | kotazi.com

若き日の思い出

若き日の思い出 (新潮文庫)

若き日の思い出 (新潮文庫)

武者小路実篤といえば「友情」という不朽の失恋小説があり、また、「愛と死」という純愛小説の極みがあるのですが、「若き日の思い出」はこの2つに並ぶ実篤の素晴らしき恋愛小説。

武者小路実篤らしい自己がやや肥大化した主人公の野島が、友人宮津の妹、正子と出会い、その愛が成就する過程を描く。野島の思い違いや自意識過剰など感情の揺れ動きはあるものの「友情」や「愛と死」のような悲劇はなく、半ば予定調和的に二人は結ばれる。

まさに平凡な物語ではあるが、老成した実篤の筆はその平凡さの貴さと美しさを見事に書き出している。読んでいてニヤニヤしてしまうほどただただ二人が羨ましく(もはやバカップルと言ってもいい)、また、登場する全ての人が気持ちよい。この辺りは真理先生をはじめとする馬鹿一ものに通じる。読んでいて幸せな気持ちになれる。

恋愛と言うものは一人前になる為に与えられているようなもので、理想の相手を求めると共に、自分を理想の人間にしようという努力が自ずと生まれてくるわけのものです

敗戦後の日本において、このような小説によって武者小路実篤は日本人に再び立ち上がる勇気を与えたんじゃないかと思う。あるいは、すべての童貞に勇気を。

失われた横顔

失われた横顔 (新潮文庫)

失われた横顔 (新潮文庫)

サガンの第十作。田辺聖子の「ジョゼと虎と魚たち」の主人公の名前の元ネタとなったのがこの小説に登場するジョゼであることで有名。また、ジョゼ三部作を成す、「一年ののち」、「すばらしい雲」、「失われた横顔」の第三作でもあります。

「一年ののち」、「すばらしい雲」とダラダラとしたパリの様子ノリで退屈してたけど、この「失われた横顔」は非常に面白かった。「悲しみよこんにちは」に負けず劣らず、サガンの名作だ。今までの二作とは違い、ジョゼの一人称視点で話が描かれているが、サガンは一人称のほうが圧倒的に面白い。

物語は、ジョゼとアランとの決定的な夫婦生活の破綻からはじまる。アランはますます嫉妬深くなり、ついにジョゼを自宅に軟禁するに至る。そんなジョゼを救ったのが、偶然パーティで知り合った大資産家の初老のジュリュス。ジュリュスはジョゼにさまざまな援助をし、ジョゼもその親切さに甘えながら美術記者として自立した生活を送り始める…。

ジュリュスとの関係はプラトニックなものであると信じる、あるいはそう信じたいジョゼと、徐々に明らかになっていくジュリュスのねらい。読んでいるうちから、いつどんな修羅場が訪れるかハラハラしながらどんどん読み進めてしまった。

サガンの作品はわりかし、最後のシーンでタイトルの種明かしをするようなパターンが多く、カタルシスを形成するが、今作も最後に「失われた横顔」の意味が明らかとなり、読後感は抜群だった。

人はいつも自分の感情が、相手や生活や年が変わるからと言って、思春期の時のとは違ったものだと思いこんでいるが、実は全く同じものなのだ。なのに、毎回、自由になりたい欲望、愛されたい欲望、逃げたい本能、追いたてたい本能などを、すべて、天祐の記憶喪失によってか、幼稚な自惚れによってか、全く奇抜なものだと信じている。

こんなことを語るジョゼが、迎えた結末の後に果たして幸せになれるかどうか、まったく不明であるし、何も変わらない繰り返しが待っているかもしれないが、サガンも初期に比べかなり丸くなったというか俗物的な幸せを認めはじめたように思える。

すばらしい雲は簡単に入手できるし、一年ののちもわりと探せば手に入るが、失われた横顔はかなり数が少ないらしく、わりと高い値段がついているが、ぜひジョゼ好きは最後まで読んで欲しい。

なお、文学的なセックスの表現が素晴らしく、村上春樹大江健三郎はぜひ見習って欲しい。